カリキュラムcurriculum

頭と身体をフル稼働し、林業の神髄にふれる3日間!

第1回

ワークショップ

チームビルディングとコミュニケーション

講師 : 高田研(都留文科大学)

講義

森林組合の仕事と釜石地方森林組合の取り組み

講師 : 高橋幸男(釜石地方森林組合)

施業地(所有山林)の確定、図面の見方

講師 : 高橋幸男(釜石地方森林組合)

世界と日本の林業

講師 : 内田健一(釜石大槌バークレイズ林業スクール顧問)

初日は身体を使ったワークショップからスタート。初対面の受講生同士の距離が一気に縮まり、新しい林業を目指す仲間としての一体感が生まれる瞬間です。 座学では、釜石というローカルでの取り組みから「林業先進国」と呼ばれる地域の現状まで、森林や林業に対する広い視野の考え方を身につけます。

毎回大好評の高田研・都留文科大教授によるワークショップ。
高橋校長、顧問の内田先生による講義。定員10人だから、気軽に質問もしやすい雰囲気。
身体を動かすアクティビティを通じて、気がつくと円滑なコミュニケーションが取れるように。
学びのあとには懇親会も。受講生同士はもちろん、講師やスクールをサポートする森林組合職員とざっくばらんに林業について語り合いましょう!

第2回

実習・講義

施業地(山林)の測量

講師 : 内田健一・高橋幸男

講義

木材の販売と流通

講師 : 高橋幸男

林業は測量から始まると言っても過言ではありません。測量の基本について実習と講義で学びます。なぜ正確な測量が大切なのか、その後の森づくりにどういった意味があるのかが分かると、測量をする時の心構えも変わってくるはず。

歴代受講生からのリクエストに応えて、木材の流通についての講義を新設しました。長年、建築用材やバイオマス材の販売業務を担当し、新たな流通の構築にも取り組んできた釜石地方森林組合の高橋が自身の経験や国内の木材流通の仕組みについて解説します。

コンパスの使い方や注意事項の説明。初めて使う道具でも講師が丁寧に解説します
グループに分かれて実際に測量を行います。
測量した結果をパソコンで入力し、測った区域の面積などを計算。
講師の内田先生から(中央)アドバイスも。
学べる機会が少ない木材の流通や販売については、全国の傾向や現場での経験を高橋参事がレクチャー。

第3回

講義

森づくりの考え方

講師 : 内田健一・高橋幸男

実習

選木実習/伐倒体験

講師 : 内田健一・高橋幸男

ワークショップ

振り返りと共有

自身の山林や管理している山林をどういった森に仕立てていくのか、悩んだことはありませんか。目標とする森林の姿にむかって計画を立て実行していくためには、木のことだけでなく地質、気候、病害虫などにまつわる総合的な知識を総動員して考えることが必要です。

内田先生の熱血講義、そして山林内での選木実習をもとにした内田先生と高橋校長との問答を通して、「森林をデザインすること」の奥深さと面白さを感じることができるはずです。

自分たちで間伐の対象に選んだ木の伐倒を体験。あくまで「体験」なので、釜石地方森林組合の現場スタッフが重機などを使ってサポート。安全第一で実際に木を倒した時の音や感触を体感します。

最後に3日間の林業スクールを受講生と講師陣とで振り返り、消化不良なく帰路につけるよう質疑応答を行います。

林内では安全第一。山での歩き方や基本的な装備や心構えも指導。
5〜6名のグループで15m四方のプロットを作り、その中の立木を調査。講義で学んだ知識をフル稼働させて、間伐の対象木を選びます。
対象木を選んだ理由について各グループから発表した後、受講生や講師陣と意見交換。自分たちで気づかなかった新たな視点が得られます。
プロによる伐倒の見学だけでなく、今回からはチェーンソーで立木を倒す体験も。
それぞれの学びや気づきを共有することで、3日間の成果がより深い理解につながります。